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お子さんが急に「ピアノを弾きたくない」と言いだす理由

皆さん、こんにちは!ピアノ調律師のEです😊

新学期が始まって1ヶ月が経ちました。この春からピアノを始めた、という方もいらっしゃるのではないでしょうか🎹

お子さんが、最初は楽しんでピアノを弾いていたのに、ある時から急に家でピアノを弾くのを嫌がりだした、とおっしゃる方が時々いらっしゃいます。

私がお伺いしたケースで、これまでに多く見受けられた理由は、

①ピアノの音が教室や先生のお宅のピアノとあまりにも違って気持ちが悪い音がする

②ピアノのタッチが重くて弾きづらい、弾いていると腕が痛くなる

③レッスンのときに家での練習の成果を発揮できない

という3つがあります。

 

①ピアノの音が教室や先生のお宅のピアノとあまりにも違って気持ちが悪い音がする

これは、ピアノを長年調律していないというのがその理由。

まだ小さいからまだ調律はいいや、と思われるかもしれませんが、お子さんの耳の発達速度は大人が思う以上に早く、音の違いを聞き分けるのにそう長くはかかりません。

また、小さいお子様ですと、自分が感じる違和感を言葉で表現するのが難しいため、なんか気持ち悪い→もう弾きたくない となりがちです。

ぜひ早めに気持ちよくピアノを弾ける環境を作ってあげてください。

 

②ピアノのタッチが重くて弾きづらい、弾いていると腕が痛くなる

これは、ピアノの鍵盤の調整などで解決するケースもあれば、元々のピアノの特質のために調整ではどうにもできないものもあります。

よくありがちなのが、安いマイナーメーカーのピアノをお持ちのケース。

ピアノの値段は、見た目だけでなく、音の質や弾き心地などに直結します。

マイナーメーカーだったり海外製の物は、音楽教室や先生のお宅のピアノと弾き比べるとやや弾き心地に違和感を感じるものがあったり、明らかに鍵盤が重いものがあります。

ぜひ、まだこれからピアノを買われる予定という方は、ピアノの見た目で選ばずに必ず購入前に試弾するなどして「弾き心地」にこだわってみてくださいね!

 

③レッスンのときに家での練習の成果を発揮できない

これは、主にお自宅で電子ピアノやキーボードで練習されている方によくみられます。

せっかく家で練習してきても、教室のピアノで弾いたときにそのタッチ感などがあまりにも違いすぎて家での練習の成果が存分に発揮できず、落ち込んでしまう。せっかく努力しても、その結果が現れなければ誰だって自信がなくなってやる気がなくなりますよね。

もし、ご自分のお子さんが急にピアノをしたくない、と言い出したら、ぜひこの3つの理由のうちに該当するものがないか疑ってみてください。

 

お子さんが小さいうちに、自分の練習の努力が結果として実感できるという体験はとても貴重です。

ぜひ、お子さんの可能性を大人の都合で潰さないように、しっかりと観察してあげてください。

 

(株)大谷楽器店 技術課 096-311-7855